初めに
本書は、ほぼ残業もせず、高い国際競争力(製品・サービスが世界に与える影響力)を持つデンマーク人の働き方・考え方がテーマの本です。
個人的にかなり面白くて、こういう考え方で今後働いていきたいなと思った1冊なので、自分の思ったことも踏まえつつ、軽く紹介。
プライベートの考え方
デンマーク人は「プライベート」「家族」をとても大切にしているよう。
また、共働きが多いため、育児は平等に行う考え方を持っている。
そうなると、子供の迎えなどがあり、絶対に時間通りに帰る必要が出てくるため、必ず終わらせてやるという覚悟が違うそう。そのため、限られた時間の中で高い生産性が出せる。と言うわけ。
まープライベートがそこまで忙しくないから、絶対にと言う覚悟は劣るけど、生産性を上げたいなら意識するのは良さそうですね。
時間の考え方
MTGについて
あっというまに時間が溶けるもの。そうMTG(無駄に疲れるので極力やりたくないですね)
デンマーク人は、あえてMTG時間を歯切れの悪い時間にしたりするそうです。(30分ではなく25分とか) 確かにとりあえず1時間にしたりすると思うんだけど、50分でも絶対終わるよね。って思う(ちりつも)
あとは発言していないMTGには参加しないようだが、これは若干勇気がいる?かもしれないので、ハードル高めだけど、上司がそう言う認識を持っていると強い組織になりそうですね。
仕事の考え方
価値観
部下が仕事を選ぶ・上司と対等である
割り振られた仕事に対して本当にやるべきことなのか。みたいなところに疑問を持ち、上司に相談するよう。
そして、上司は言われたことに対して対等の立ち位置で素直に聞く。そう。
素晴らしすぎん?まぁ全てのデンマーク企業でそうなってるわけじゃないと思うけどね。流石に。
MTGの不参加に関しては言うのに若干勇気がいる?ので、ハードル高めだけど、上司がそう言う認識を持っていると強い組織になりそうですね。
ここでも少し触れた内容だけど、部下が発言の権限があって、その重要性を理解している上司。と言う組み合わせは本当に大切なんだと思う。
敬意を払いつつ、素直なコミュニケーション
部下・上司問わず素直に思ったことを発言するコミュニケーションが行われる。
時には厳しい指摘になるため、なんか自分自身を否定されている?ように受け取ってしまうかもしれないが、指摘する側は、相手に敬意を払って発言&受け取る側は決して自分自身を責められているわけではないと思える(思う?)らしい。
これも素晴らしすぎない?
なかなか日本人の感覚だと難しい気がするw。けど参考にしていきたいですね。(完全に否定するじゃなくて相手の意見も褒めつつ、みたいな会話の仕方なのかなー)
重要ではないことに頭を使わない
重要なこと。以外はどっちでもいんじゃね?と思ってしまうそう(思うようにしている?)で、そこまで重要ではないことに時間・頭を使わないよう。
これはすごい納得で、PRレビューとか正直どっちでも良くね?みたいな指摘がよくあると思う。
パフォーマンスが劇的に変わったりとか可読性が大幅に変わるとかであれば、いいと思うんだけど、変数名とか正直どっちでもあまり変わりなかったりするので、気づいたけど、重要じゃないから指摘しない。みたいな考え方は大切だと思う。(まぁチームでのコード規約とかもあると思うけどね)
休むと生産性上がる
休暇をしっかり取ることで、高い生産性が出る。と言う理解がある。
実体験でもあるけど、休み(何もしていない時間を含む)の日に問題の解決策がパッと浮かんだりすることがよくある。そういったことがよくある。と言う理解がデンマークではあるよう。
明確なキャリアプランを持たない
キャリアプランを持たず、とりあえず興味のあることに没頭してるらしい。
個人的な感覚だけど、日本は、しっかり考えることが多いと思うし、上司とか転職の際もよく聞かれるから重要視されてるよね。
自分自身、今後のキャリアとか考えていないので少し安心した。(今が大切)
信頼
失敗を許す・確認はしない・任せる
高い生産性を上げるにはこれが一番重要な部分だと思った。
失敗を許す考え方があり、日本でよく行われがちな「ダブルチェック」はナンセンスじゃね?と思われてる。
信頼している部下だから任せよう、たとえ失敗しても仕方ない。修正すればOK。と言う考えがあるため、部下も責任感を感じて、高い生産性が出せるんだと思う。
ただ、一概に日本でもそうすべきではないと思っていて、日本は高い品質で評価されてる部分もあると思うので、うまい具合にその考え方も導入するのが良さそう。
終わりに
高い生産性の裏側には、教育・教養・文化レベルで感覚が違うから成り立っているんだなぁと思いました。
いつかデンマーク人がいる企業や海外企業で働いてみたいなぁと思いました!英語全くできないけど!